新しい?テキスタイル3


新しいテキスタイルをつくる過程で、
前回までに実際の生地(フェルト)を用いたサンプルが出来上がりました。
 
前回までの様子はこちら
 
今度は目指すテキスタイルを組み上げていきます。
今の時点で3つ全てをテキスタイルとして組み立てていくことは、困難だと判断して、
モチーフをこのなかから1つに絞ることにしました。
 
3つの中から、柄が表裏ともに綺麗に出る<毘沙門亀甲>を採用することにしました。
採用するモチーフが決定したら、もう一度テーマ、コンセプトを見つめなおして以下のように決めました。
 
 テーマ : つながり
 
 コンセプト : 1つの同じ形を組み合わせて新たなモノを生み出す
 
  同じ形をした一つのものをつなぎ合わせ、別の何か新たなものをつくる場合、モチーフを何にするのか、
  それにははるか昔より現在まで延々とつづく時代の流れ、そして伝統を用いられないかと考えた。
  昔から日本にはそれぞれの家をあらわす家紋が伝わっている。それは、昔の人々と今を生きる人々の
  つながりをあらわしている。また昔からいままでずっと使われ続けている然染料は、今と昔をつなげる
  今に昔を伝える色でもある。これらのつながりが伝統であり、人と人とのつがなりとは
  一人一人の人々があつまって新たなものをつくりだす可能性を持つ物である。
 
コンセプトの説明にあるように、このテキスタイルには染色に天然染料を用いています。
天然染料(草木染め)による染色の場合、自分達の経験不足もあり、色の表現、再現性が難しく、
なかなか思ったような色が出ません。なんとか、いくつかの色を出してテキスタイルをつくりあげていきました。
 
フェルトを染色後<毘沙門亀甲>柄が出る形のパーツを切り抜いていきます。

 
これらのパーツを1つ1つ組み合わせていきます。

 
このような感じで布状のテキスタイルが完成しました。

 
このテキスタイル、表側と裏側で表情が異なるので、それを利用して柄表現も出来ます。

この場合は、斜めに切り替えて表と裏の違いを表現しています。
 
このように、一部部だけ切り替えて花?のようにしたりもできます。

 
ほかにも、1つ1つのパーツは入れ替えが可能なため、色を変えていけば、それによって柄表現をすることも出来ます。

 
以上のように、仲間で集まってつくった新しいテキスタイルは一応の完成をみました。
 
さて、このテキスタイル、織るのではなく、編むのではなく、組み合わせという方法を用いてつくられています。
このまま平面状にインテリアのラグとして使用すれば、縫製も必要ないし、場合によっては気分によって、
組み合わせを変えることにより、柄を変えることもできます。
しかし、なにか立体のものにこのテキスタイルを用いようとしたとき、せっかく縫製がいらないようにつくったのに、
思うような立体にするためには、縫製工程が必要になってしまいます。縫製せずに立体にしようとすると、
「あな」の部分が出来たり、変なねじりみたいなものが生まれてしまいます。
なんとか縫製せずに立体のものが出来ないかと、このテキスタイルを改良する試行錯誤が始まりました。

次回に続く?

4件のコメント »

  1. [...] textile × design notes » 新しい?テキスタイル3 より: 2010年12月9日 1:35 AM [...]

  2. [...] スタイルをつくりました。 次は立体のものに発展させる試みを始めました。   前回までの様子はこちら   これが、前回までに完成したテキスタイルです。   このテキスタイル、平 [...]

  3. yucco_feat_u より:

    初めまして。

    福岡でグラフィックデザインを勉強している学生です。
    将来、自身のアパレルブランドを設立したいと考えており、
    テキスタイルに非常に興味があり、自身で図案を考える日々です。

    なので、こちらのサイトとても勉強になりました。
    今後も欠かさずチェックしていきたいなと思いました^^*

    非常に有り難いサイトです。
    これからも頑張って下さい!!

  4. yuu より:

    yucco_feat_uさん

    そういっていただけて、嬉しいです。ありがとうございます。
    テキスタイルに関わるものとして、お互いに頑張っていきましょう!

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